よくあるご相談事例
プラスチックの破損・割れ対策
試作(量産)品の破損トラブルの原因究明と対策を検討して欲しい
試作(量産)品 破損トラブルの原因究明と対策
樹脂製試作(量産)品の破損トラブルに的確・迅速な対応をするためには、破損状況・関連情報の確認と共に、破損原因・破損メカニズムの究明が非常に重要です。破損したから単純に肉厚を厚くする、補強リブを追加するなどの対策のみでは、的確な対策にならないことが多々あります。破損原因・メカニズムに対して最適な対策を実施することが重要です。

- 破壊原因究明の第1stepは、破損品の現物と共に関連情報の的確な入手(破損はいつ、どこで、何個・使用状況・環境・材料・金型・製造条件・等)
- 第2stepは、破損品の破面観察とその破壊様式の決定
実体顕微鏡、電子顕微鏡などによるマクロ〜ミクロ観察による破壊の起点、 破壊モード、破壊に悪影響を与えた欠陥等の特定 - 第3stepは、樹脂材料の化学的分析 異物・異材混入等の有無、乾燥条件・可塑化温度等による材料劣化、使用環境(光、大気、薬品、グリス、熱など)による劣化などを、組成分析、分子量・元素分析、表面分析などにより解明します。
- 第4stepは、破損成形品の高次構造解析
ミクロトーム法、ソフトエッチング法などにより、成形品の破損部近傍の結晶構造などを確認します。 一般的な表面観察では得られない欠陥が確認できることがあります。 - 第2〜第4stepは、状況に応じ、必要性を判断した上で実施します。
- 最終stepでは、入手情報と解析結果をもとに破壊の起点・モード・原因・メカニズム等を総合判断し、対策の方向付けを行います。
破壊解析では、解析・分析機器とその的確な操作も必須となりますが、最も重要なことは、基準となる標準破面情報と経験・ノウハウに基く的確な判断・診断を行うことです。 PLAMOS/ポリプラスチックス(株)では、過去25年にわたる5000件以上の市場破壊事例の解析実績と豊富な基礎実験結果をもとに、的確なサポートを行います。