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破壊・破損対策/解析の事例

ここで紹介している事例は、OA部品の駆動系ギアの歯欠け発生の原因(メカニズム)究明と、対策及びその効果についての一例です。

ギアの歯欠け対策事例

1.破壊発生状況
材料はジュラコンM90S(ポリアセタールコーポリマー標準タイプ)で、試作成形品の実機耐久テストにおいてギヤの歯欠けが発生しました。

2.破壊解析の結果
(1)破面解析 歯元付根のコーナー部が起点となって破壊し、その起点付近にはストライエーションパターンが見られ、その後脆性破面に移行していることが確認されました。
(2)形状観察 歯元形状は、ほぼシャープコーナー(R0.1mm)となっていました。
(3) 結論 歯元シャープコーナーからの疲労破壊と判断しました。

3.対策の検討と実施
歯元Rと歯車寿命に関するPLAMOSでの基礎実験のデータより、歯元Rの拡大により大幅な寿命延長を見込めることが判ります。
歯元のシャープコーナーに可能な限り大きなRづけを行うことと、材料を高粘度タイプのジュラコンM25Sへの変更の提案を行いました。この事例では、Rづけの対策のみ実施しました。

■対策前
■対策後

4.対策の結果
ギアの歯元に0.48mmのRづけを実施した成形品で、0.3N・mのトルクをかけた耐久試験を行った結果、スペックの106回転以上の寿命を満たし、2桁の寿命向上が確認されました。

  トルク(N・m) 歯元R 寿命回転数
対策前 0.3 0.1 2.5 × 104
対策後 0.3 0.48 1 × 106以上